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おじいちゃんの家

おじいちゃんの家

旧・福井邸:文学記念室

「あの、夏の日」のおじいちゃんは、この家に住んでいる。と言うことになっています。最後の方で、ここから花火が見えますね。
そう思ったままも良いので、ここで読むのをやめて頂いたほうが良いのかもしれません。

実は入口と海の見える縁側だけがここで、おじいちゃんの部屋は尾道の北部にあるお屋敷。登場するお寺も外は尾道郊外の摩訶衍寺で、本堂内が天寧寺など、相変わらずの大林マジックです。
おじいちゃんが孫と座って話す、海の見える大きな岩も千光寺近くの「ポンポン岩」ですが、合成でロープウエイが横を通る「文学のこみち」にあるように見せるシーンもあったり。ちなみにこのポンポン岩は叩くとポンポン音がするということでそう呼ばれていて、無料でもらえる観光マップにも場所が出ています。私も叩いてみたことがありますが、やはり叩く場所によるのでしょうかねえ・・

映画を観て自分の中で組み立てた世界をそのままにしておく方が良いという方も多いでしょう。そういう方は場所を特定するのではなく、町や路地を迷いながら歩いて「こんなところも出てきたような」と思いながら雰囲気を味わっていただければ十分だと思います。むしろその方が本当に尾道の町の魅力を理解したことになるのかもしれません。名所旧蹟目的地にまっしぐら、というのが似合わない町。

映画をきっかけにしても良い。ラーメンがきっかけでも、林芙美子がきっかけでも、尾道の古寺を訪ね歩き、海岸で潮風に吹かれ、対岸から山に積み重なった家々を見て、尾道の良さに触れていくうちに、ご自分の尾道を発見していただければと願っています。