「転々」を観た
映画「転々」をDVDで観た。「時効警察」で笑えるセンスのある人には十分楽しめる変な設定の映画。(ストーリー等詳しくは公式ページで)
ロードムービーというジャンルなのだろうか。しかしロードムービーという名前からイメージするような「田舎道を延々旅するシーン」はなく、ひたすら都内を歩く。ただオダギリさんが「目的地があるのって散歩と言わないんじゃないの」と思うシーンがあるが、確かにね。でもやっていることは散歩だ。
都内の地理を知っている人間が観ると「あそこであんなことやってるよ」という変な楽しみ方もできる。普段のままの駅前や公園や路地の風景の中に怪しい恰好の三浦友和さんとオダギリジョーさんがいるだけでも面白い絵だ。
「時効警察」と同じく、肩に力が入ったシーンは見うけられない。笑いも「大爆笑」を狙うのではなく「ニヤニヤ」だったり「フフ」だったり、家で観ているのがとても快適。公式ページにも「小ネタ王」三木聡って書いてあるものね。
実はブラックな部分もあるし、振り回されているオダギリさんの心の変化なども見どころなのだが、それが押しつけがましくはないのも好きな点。軽いタッチで通してくれている。映画にしては物足りないと思う人もいるかもしれないけれど。
それぞれの人間関係が変化していくのがロードムービーの1つのテーマになることが多いが、「家族とは、愛とは、友情とは」みたいなのが「これでもか」と来る映画は、それで感動したい人には良いのだろうが、私はそういうのは「説教」のように感じてあまりすきになれない。
歩くのが都内限定、登場人物も少ないから、スケールという点でみれば「映画館の大画面で観たかった」とは思わないが、淡々と進行する小ネタを散りばめた映画だから、コマーシャルに寸断されながらテレビ放送(されたとしても)で観るより、やはり映画館やDVDで登場人物の世界にひたりながら観たい映画だ。ロードムービーの鑑賞に一番大事なのは「時間」「進行速度」を楽しむことだと思うからだ。CMが入っても大丈夫なアクション映画などもあると思うが、ロードムービーだけは中断してはダメだと思う。
公式ページにはお散歩マップが載っているので、それも楽しめる。
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