メインを避けた桜の尾道散歩(7)浄土寺
向島の檸檬の樹に再び寄って一休みし・・(そういえばなんでモアイなんだろう)
で、あくまで千光寺山には行かず(別に意地でも何でもない)、浄土寺へ。
浄土寺はメジャー観光スポットであって「メインを避けた」とは言えないでしょ、と言われるかも。ただ私の言う「メイン」はあくまで花見スポットとして花見紹介サイトなどに出ている千光寺公園だという認識で、まあ深い意味はないのだが、「尾道に花見に行こう」という人が大抵千光寺山に行ってしまうので、それ以外を紹介していくという大ざっぱな企画である。
「花見」というのが、シートを敷いて弁当を広げることだとすれば、ここでは出来ない。しかし桜の木は境内や寺の周りにあるので、見るだけで良ければ十分見どころかと。
本堂が国宝であったり多宝塔が重文であったり、浄土寺山まで含めて尾道に行って外すことの出来ないメイン観光地ではある。本当に通り一遍寄るだけの観光バスは景色の良い千光寺だけ行くらしいが。
私はこのバランスの良い多宝塔が好きだ。この先、山の方が墓地になっており、石仏が並んでいたりするのも見逃せない。階段を少し登ってこちらを見ると、多宝塔越しに海が見える。
線路や海が近い変化に富んだ景色で、もう言わずと知れた小津安二郎監督「東京物語」のロケ地である。
しかし通い慣れた人からすると、「この寺は何寺?」「ハト寺」というぐらいハトが多い。ほかの寺ではあまり見なくてここだけに集中している。鳩の餌を売っているぐらいだから住みやすいのだろう。
お金を入れてこの箱の扉を開けようものなら、腕にも頭にも一斉にハトが乗ってきて、それはもう「襲われている」と言っても過言でない状況になる。かといって体を突いてきたりはしないが、子供には無理な仕事なので、子供がやりたがっても大人がやること。子供が一生ハト恐怖症になることは間違いない。少々追っ払われてもめげない強力なハトたち。
1袋分蒔いても一瞬しかもたない。ハトが重なって、食べているところが見えない。そして食べ終わると、驚くほど、何ごともなかったように静かになる。こちらを「深追い」してくるようなことはないから、「こいつもう持ってない」というのが、一瞬でそこにいる全員に伝わるらしい。日光の野猿よりはずっと規律正しくて付き合いやすい。
ハトと桜はなぜか似合わないような。お寺で見慣れた組み合わせなのだが・・。やはり花の蜜を好んで吸うような小鳥が乗っていると絵になるのだが、これだけハトがいると近付けない?
花吹雪がご覧いただけるだろうか。本当に、歌舞伎の舞台効果のように一斉に散ってきて美しかった。咲きはじめから散るところまで綺麗な桜。
今回の尾道の桜はまだ2か所あります。やっぱり尾道は桜の町。
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コメント
強奪と争いの象徴(^^;ですが、エサが無くなったあとは結構平和です(笑)
投稿: おのふみと | 2010.04.27 20:20
浄土寺の鳩は、確かに半端でない密度ですね。境内一面、鳩の足跡だらけです。(^^;
ここの鳩を見ると、とても平和の象徴だとは思えなくなります。(^_^;)★\ バキ
投稿: しまなみ大統領 | 2010.04.26 20:17