« 2009年7月 | トップページ | 2010年5月 »

2010年4月

2010.04.29

メインを避けた桜の尾道散歩(8)吉田邸のある道

Blog604a 大林映画に興味のない方には"なんのこっちゃ"な"吉田邸"だが、桜が綺麗だったので別に映画を観ていない方にも楽しめるかと。

こちらは吉田邸に向かう坂道の途中。(リンク先の場所は「目安」程度です)
 
 
 

Blog604b 吉田邸前にこんな桜の風景が待っていてくれるとは思っていなかったので嬉しかった。(ロケ地マップ等には載っていますが、一応個人宅なので地図は省略)
 

Blog604c 更に坂を登ると視界が開けて久保町から西國寺のある山が見えてくる。下に見える学校は久保小。時間的にちょっと日陰になってしまったが。
 
 

Blog604d 山の中の右端に見える塔から左に階段状に建物と桜が見えているのが西國寺。向こう側の山には境内から道があって、ハイキングのように山の中を歩くと仏像があったり、頂上には「タンク岩」という愛称の重なった岩がある。岩屋山や千光寺山や浄土寺山と同じように、この山の上にも巨石があるのだ。そこがこのシリーズの(5)で書いた「岩屋山ロマン」とつながっている。またタンク岩は大林宣彦総監督・内藤忠司監督の映画「マヌケ先生」のロケ地でもある。大林さんは意外な役で出演もしていた。谷啓さんが猛烈に元気で、アニメみたいなタッチなのだが元気がもらえるステキな映画だった。

Blog604e 同じ場所から千光寺山と町並みを。千光寺を東から見ている。山陽本線が走る。

大きな画面で見ると、千光寺上空にロープウェイのゴンドラ、そしてその左下、山麓駅の近くにもう1基のゴンドラも見える。

Blog604f さて西國寺も遠くから満開の様子を見たので行ってみることに。その途中にある八幡神社の入口はなんと踏切である。

次回は尾道の桜の最終回。桜以外の写真はまだまだ小出しにしますが・・

| | コメント (1)

2010.04.26

メインを避けた桜の尾道散歩(7)浄土寺

Blog603a 向島の檸檬の樹に再び寄って一休みし・・(そういえばなんでモアイなんだろう)
 
 
 

Blog603b 福本渡船で尾道に戻る。
 
 
 
 
 
 
 

Blog603c で、あくまで千光寺山には行かず(別に意地でも何でもない)、浄土寺へ。

浄土寺はメジャー観光スポットであって「メインを避けた」とは言えないでしょ、と言われるかも。ただ私の言う「メイン」はあくまで花見スポットとして花見紹介サイトなどに出ている千光寺公園だという認識で、まあ深い意味はないのだが、「尾道に花見に行こう」という人が大抵千光寺山に行ってしまうので、それ以外を紹介していくという大ざっぱな企画である。

Blog603d 「花見」というのが、シートを敷いて弁当を広げることだとすれば、ここでは出来ない。しかし桜の木は境内や寺の周りにあるので、見るだけで良ければ十分見どころかと。
 

Blog603e 本堂が国宝であったり多宝塔が重文であったり、浄土寺山まで含めて尾道に行って外すことの出来ないメイン観光地ではある。本当に通り一遍寄るだけの観光バスは景色の良い千光寺だけ行くらしいが。
 

Blog603f 私はこのバランスの良い多宝塔が好きだ。この先、山の方が墓地になっており、石仏が並んでいたりするのも見逃せない。階段を少し登ってこちらを見ると、多宝塔越しに海が見える。

線路や海が近い変化に富んだ景色で、もう言わずと知れた小津安二郎監督「東京物語」のロケ地である。
 

Blog603g しかし通い慣れた人からすると、「この寺は何寺?」「ハト寺」というぐらいハトが多い。ほかの寺ではあまり見なくてここだけに集中している。鳩の餌を売っているぐらいだから住みやすいのだろう。

お金を入れてこの箱の扉を開けようものなら、腕にも頭にも一斉にハトが乗ってきて、それはもう「襲われている」と言っても過言でない状況になる。かといって体を突いてきたりはしないが、子供には無理な仕事なので、子供がやりたがっても大人がやること。子供が一生ハト恐怖症になることは間違いない。少々追っ払われてもめげない強力なハトたち。

1袋分蒔いても一瞬しかもたない。ハトが重なって、食べているところが見えない。そして食べ終わると、驚くほど、何ごともなかったように静かになる。こちらを「深追い」してくるようなことはないから、「こいつもう持ってない」というのが、一瞬でそこにいる全員に伝わるらしい。日光の野猿よりはずっと規律正しくて付き合いやすい。

Blog603h ハトと桜はなぜか似合わないような。お寺で見慣れた組み合わせなのだが・・。やはり花の蜜を好んで吸うような小鳥が乗っていると絵になるのだが、これだけハトがいると近付けない?
 
 
 
 
 

Blog603i 花吹雪がご覧いただけるだろうか。本当に、歌舞伎の舞台効果のように一斉に散ってきて美しかった。咲きはじめから散るところまで綺麗な桜。

今回の尾道の桜はまだ2か所あります。やっぱり尾道は桜の町。

| | コメント (2)

2010.04.23

メインを避けた桜の尾道散歩(6)向島東富浜厳島神社

Blog602a 岩屋山から海岸に下りてきた。海岸から見た尾道の町。
 

Blog602b 東富浜の厳島神社。隣の岩子島(いわしじま)にも厳島神社はある。海を治める神様が身近な存在。
 
 

Blog602c 植えてあまり経っていない感じの桜。これだけ密集して川沿いに植えていると、育った時にどうなるかちょっと気になったりもするが、まあその時は考えるのだろう・・
 

Blog602d 静かな境内。参詣させていただいた。
 
 
 
 

Blog602e んがっ  って誰が咥えさせたんだか。。
 
 
 
 
 
 
 
 

Blog602f 投げ出した足がリラックスムードなのか「こっちに来るな」なのか・・なかなか面白くて来たかいがあった。

| | コメント (2)

2010.04.22

メインを避けた桜の尾道散歩(5)向島 岩屋山へ

Blog601a 喫茶「檸檬の樹」で岩屋山の案内地図を頂いたので、その足で行ってみることに。まあ普通ならバスなどを使って移動する距離なのだろうが、折角なので全て徒歩。入口には分かりやすい看板が。

Blog601b 結構推してますねー。何が古代ロマンかという説明は私がするよりこちらをクリック
 
 

Blog601c 途中の道は風情があるとは言い難いが、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)と並行して歩くチャンスもなかなか無いので、それはそれで面白い。
 
 

Blog601d 道順はこれに沿って。ここから急勾配で、あっと言う間に高速道路を見下ろすことに。親切に、杖にするための棒が沢山置いてあった。あとで気づくが、段々足場が悪くなるのでこれはお借りして登った方がいいかも。
 

Blog601e 向島(むかいしま)の中心部を見ている。急坂だけあって、どんどん景色が変わるから楽しい。真ん中の遠くの山が、瀬戸内ビューポイントの1つ、高見山で、上に展望台がある。JR西日本のCMで仲間由紀恵さんが立っていたシーンがあった記憶。因島大橋や、四国方面に続く多島美が楽しめる。特に交通機関の便はないので車で行くしかないが広い駐車場はある。

Blog601f 頂上までの地図も完備。
 
 
 

 
 
 
 

Blog601g 最初の岩に到着。山の上に何でこんな大きな岩がゴロゴロと思うが、そういえば浄土寺山にも西国寺山にもあった。この辺が"ロマン"と関わりがあるのだ。元々石が取れる地方だったそうで、大阪城築城の時も切り出された跡があると聞いているが、それで石工も多かった。だから尾道の寺にある墓地にも、ちょっとヨソではあまり見ない細工のある墓石が散見されて面白い。最近墓石を楽器の形にしたりする人もいるが、今に始まったことではないのだ。

Blog601h これは明らかに「元は1つ」だったのだろう。バキッと、というか、見事に割れてダイナミックな景色を作っている。
 
 
 
 
 
 

Blog601i まだ上があるぞー、だいぶ息が切れているけど、ここまで来たら行くしかない。足もとが滑りやすいから要注意だ。
 
 

Blog601j 実に変化に富んだ風景で見飽きない。「天気が良ければ」と思うのは実際に登ってない人の発想で、実は曇って寒かったから大して汗をかかずに済んで助かった。
 

Blog601l 頂上到着、尾道側(本土側)が見えた。千光寺山を対岸の山から見られたのが今回のハイライト。周りに柵など無いのでお子様連れは十分注意を。私は1人だったから、滑り落ちたら当分発見されないだろうなー、などと思ったり。

Blog601m 千光寺山。桜が見え、頂上に展望台。この角度で見たのは初めてだから、まるで絵地図のようで面白い。観光客の歩く「寺めぐりコース」のうち、千光寺山部分の全体が見渡せる。
 

Blog601n 右上の瓦屋根の大きな建物が尾道市立美術館で、左に桜の木が並んでいる。左の方に尾道城、そしてその真下に土堂小学校。見えている渡船は尾道渡船。
 

Blog601o ここからは、2つ上の写真から、主要スポットを拡大(原寸)して見てみる。天気のせいでボンヤリしているためかなり補正している。これは千光寺山展望台とロープウェイ山頂駅。
 
 

Blog601p これは山の中腹の千光寺。本堂や玉の岩、右端が鐘撞き堂の驚音楼。志賀直哉の「暗夜行路」にその音が登場し、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれている。この辺りも拡大してみると、いかに大きな岩がゴロゴロしているか分かる。

Blog601q 天寧寺三重の塔周辺。1388年建設当時は五重塔だったが、老朽化して危険になったため1692年(これも古い話だが)2階分低くし、少しずんぐりした塔になっている。1949年に国の重要文化財に。左上に続く桜の咲いている坂道からこちら向きに撮った写真が、多く観光パンフレットなどに使われている。「塔ごしの尾道大橋と町並みと尾道水道」が構図として人気だ。

| | コメント (1)

2010.04.19

メインを避けた桜の尾道散歩(4)尾道~向島

Blog600a この階段を上がると、"硬い門"のある持光寺。昨日の階段と同じく、1本の桜が階段に「飾ってある」といって良いような感じで咲いていた。

山の上の桜も良い、水辺のも良い、そして階段と桜もよく似合う。

水辺や階段に似合う1つの原因が、桜が枝を横に張るので、水面や道に張り出して咲くところが格別なのだと思う。花のトンネルを歩く幸せ感が、ちょっとほかの花にはない特別なもの。イチョウみたいに高い所に枝があったら、その下で酒を酌み交わす習慣も生まれなかったかも。下にいると「包まれた感」があるのだ。

Blog600b さて福本渡船で向島に渡り、尾道城を背にして島内散策へ。初めての方のために毎度書くが、尾道の向島は「むかいしま」と読む。この写真の右側に向島を訪れる方に有名な喫茶「檸檬の樹」がある。私は寒い日にはシナモンミルクティでまったり。昼を過ぎても「モーニング」をやっているので、トースト、卵、ミニサラダと飲み物で軽い食事も可。絵画展や写真展もよく催されている。
 

Blog600c 向島中学。そういえばもう1つ「学校にも桜がよく似合う」というのがあった。何でも似合うじゃん、みたいなことになるが、入学や学年が変わる節目を華やかに飾ってくれるので、なんとなく原風景として脳のどこかに残っている。

Blog600d 向島八幡神社。「オハケ神事」というのがあり、平土器12枚に玄米、麹、御神酒、井戸水を入れ、樽で蓋をしてこもを巻き4日間寝かせ、玄米に咲いた麹花の咲き具合で年の吉凶を占う1000年以上続く神事が9月に行われる。(「旅と散歩の部屋」からコピペ<自分のです)

中に入るとかなり広い。(ユアーズぐらい<分かるかっ!(笑))ここに桜が点在しているのは初めて知った。

Blog600e 外の塀沿い
 
 
 
 

Blog600f  
 
 
 
 
 
 
 
 

Blog600g お、民家にブルドッグのマークがなぜ。元お店だったにしても、ブルドッグ製品だけを置く店というのもないような。単にブルドッグの好きな人が貼っているだけなのか?
 
 
 Blog600h

向島の桜、続く

| | コメント (0)

2010.04.17

メインを避けた桜の尾道散歩(3)

Blog599a 東西に長い尾道の商店街は、そこから南北に延びる無数の路地から千光寺山と海を垣間見る楽しみがある。尾道を訪れたら是非、ちょっとレトロな商店街を楽しみつつ、建物の「すき間」にも目をやって欲しい。
 
 
 
 

Blog599b 遠くから見るのも良いものだ。ロープウェイの支柱の下に千光寺。右の方に突き出た「おむすび」みたいな岩が玉の岩。
 
 
 
 
 
 
 

Blog599c  
 
 
 
 

Blog599d ずっと「ろくめいかん」だと思っていたら「かなりや」って読むのね-・・
 
 
 
 

Blog599e 1つ上の写真の千光寺山展望台部分をオリジナルサイズで見てみる。平日でも多くの花見客が来ていて、商店街もいかにも観光客という人たちで賑わっていた。
 

Blog599f 桜は1本で咲いているのもまた良い。階段にかぶさった感じに惚れる。
 
 
 

Blog599g 路地からのチラ見もなかなか良い物でしょう?

| | コメント (5)

2010.04.15

メインを避けた桜の尾道散歩(2)

Blog597a 千光寺山でない尾道の桜名所。地元の方はもちろん楽しみにしているけれど、観光客はまず知らないからここを歩いている姿は殆ど見かけない桜土手。

新幹線の新尾道駅から国道184号線に出て南下していくと栗原川に出会う。国道は川に沿って海に向かうことになるが、北の一部分は両岸に、残りは川の片側に延々と桜が植えられていて、元気に花を咲かせている。
 
Blog597b 新尾道駅でタクシーやバスに乗って尾道駅に向かうのだが、バスによってはこの道を通らなかったり、タクシーも黙って乗っていると渋滞を避けて裏道を通ってくれたりするから、この時季は「桜土手に花が咲いていたら見たい」と伝えてえて乗るのがお薦め。

Blog597c この途中に「なかた美術館」があるので、ついでに寄って美術鑑賞(アイズピリや小林和作ほか)やレストランでランチというのも良いだろう。広い窓のあるレストランは山に面していて緑がいっぱい、その山が庭になっていてお願いすると歩いてみられたりもする。

在来線尾道駅から歩いてくるのも勿論可能だが、寺めぐりなど主な見どころのある山手からすればかなり遠いので、「この時季限定で」新尾道駅から尾道に車で向かう"尾道入り"も良いのではないかと思って今回そうした。

通常は勿論、福山や三原から海辺を在来線で走って尾道入りするのが王道だと思っているけれど。

| | コメント (2)

2010.04.13

メインを避けた桜の尾道散歩(1)

Blog596a 今回もホテルに荷物を置いて最初に足が向いたラーメン「喰海」。

最近ここばかりになってしまったのは、まずは店主・店員さんが明るく親切な普通のラーメン屋さんだからか。店内に「ありがとう」が溢れていて感じが良い。ラーメンが美味しくても、流れ作業のように食べさせられたのでは東京のチェーン店と同じだ。それでもカロリー補給としては事足りるのだが、やはり旅に来ているのはホッとしたいからで、出来るだけホッとできる場所を選んでしまう。「ガメラ」という名前のカメは今回も元気だった。といっても、代替わりしていても見分けは付かないのだけれど..
 

Blog596b そして勿論ラーメンそのもの。ランキング的にどうかは知らないが、私には合っている。油がきつくなくて、疲れた時でもサラッと食べてしまう。しかもツユまで飲んでしまう。味はしっかりしていると思うが、濃すぎなくて優しい味。
 
 
 

Blog596c 海向きのカウンター席が空いていれば必ずここに。尾道水道を見ながらラーメンを食べて目と口で「尾道に帰ってきた」感を味わう幸せなひととき。
 

Blog596d しかも対岸に桜が咲いていたりすれば言うこと無し。

今回対岸の桜を見て「メインを避けて歩こう」というコンセプトを固めた。

つまり花見の名所千光寺公園には行かない。対岸から見たり、路地から見たり、要するに飲んだり食べたりする花見とは違った楽しみ方をしてみようと。とは言え、浄土寺や西國寺には行ったから、観光コースから大きく離れたわけではない。ただちょっと脇に逸れただけで違った見え方をする尾道の桜を見てみたくなった。

| | コメント (0)

2010.04.03

Google Mapのストリートビューに尾道が!

いつの間に尾道を走り回ったのだ・・知らなかったなあ。 車で入れる道はかなり入り込んでいる。商店街も大体走れる。(ときどき2号線に出されるけど、人形をドラッグすれば戻れる)西願寺の下まで行けるし。

ただ勿論路地には入れないし、千光寺山も駐車場までだし、浄土寺山は裏からの道の途中で断念しちゃってるしで、景色の良い写真は意外と海岸だけだったりするのだが・・ しかしまあ、いつでもサンニチを訪ねられるし、暇つぶしになるのは確かだなー

実は貴重なのが「瀬戸内しまなみ海道」が渡れることかも。実際に車で渡ったら、360度、キョロキョロ見回しながら走るなんて出来ない。それが少しずつ進めては見渡せる。

プライバシーの問題など色々あるが、観光地は普通に楽しめる。立教大学とかは中まで入っていける。ふーん。。

| | コメント (0)

« 2009年7月 | トップページ | 2010年5月 »