喫茶「檸檬の樹」で岩屋山の案内地図を頂いたので、その足で行ってみることに。まあ普通ならバスなどを使って移動する距離なのだろうが、折角なので全て徒歩。入口には分かりやすい看板が。
結構推してますねー。何が古代ロマンかという説明は私がするよりこちらをクリック。
途中の道は風情があるとは言い難いが、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)と並行して歩くチャンスもなかなか無いので、それはそれで面白い。
道順はこれに沿って。ここから急勾配で、あっと言う間に高速道路を見下ろすことに。親切に、杖にするための棒が沢山置いてあった。あとで気づくが、段々足場が悪くなるのでこれはお借りして登った方がいいかも。
向島(むかいしま)の中心部を見ている。急坂だけあって、どんどん景色が変わるから楽しい。真ん中の遠くの山が、瀬戸内ビューポイントの1つ、高見山で、上に展望台がある。JR西日本のCMで仲間由紀恵さんが立っていたシーンがあった記憶。因島大橋や、四国方面に続く多島美が楽しめる。特に交通機関の便はないので車で行くしかないが広い駐車場はある。
頂上までの地図も完備。
最初の岩に到着。山の上に何でこんな大きな岩がゴロゴロと思うが、そういえば浄土寺山にも西国寺山にもあった。この辺が"ロマン"と関わりがあるのだ。元々石が取れる地方だったそうで、大阪城築城の時も切り出された跡があると聞いているが、それで石工も多かった。だから尾道の寺にある墓地にも、ちょっとヨソではあまり見ない細工のある墓石が散見されて面白い。最近墓石を楽器の形にしたりする人もいるが、今に始まったことではないのだ。
これは明らかに「元は1つ」だったのだろう。バキッと、というか、見事に割れてダイナミックな景色を作っている。
まだ上があるぞー、だいぶ息が切れているけど、ここまで来たら行くしかない。足もとが滑りやすいから要注意だ。
実に変化に富んだ風景で見飽きない。「天気が良ければ」と思うのは実際に登ってない人の発想で、実は曇って寒かったから大して汗をかかずに済んで助かった。
頂上到着、尾道側(本土側)が見えた。千光寺山を対岸の山から見られたのが今回のハイライト。周りに柵など無いのでお子様連れは十分注意を。私は1人だったから、滑り落ちたら当分発見されないだろうなー、などと思ったり。
千光寺山。桜が見え、頂上に展望台。この角度で見たのは初めてだから、まるで絵地図のようで面白い。観光客の歩く「寺めぐりコース」のうち、千光寺山部分の全体が見渡せる。
右上の瓦屋根の大きな建物が尾道市立美術館で、左に桜の木が並んでいる。左の方に尾道城、そしてその真下に土堂小学校。見えている渡船は尾道渡船。
ここからは、2つ上の写真から、主要スポットを拡大(原寸)して見てみる。天気のせいでボンヤリしているためかなり補正している。これは千光寺山展望台とロープウェイ山頂駅。
これは山の中腹の千光寺。本堂や玉の岩、右端が鐘撞き堂の驚音楼。志賀直哉の「暗夜行路」にその音が登場し、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれている。この辺りも拡大してみると、いかに大きな岩がゴロゴロしているか分かる。
天寧寺三重の塔周辺。1388年建設当時は五重塔だったが、老朽化して危険になったため1692年(これも古い話だが)2階分低くし、少しずんぐりした塔になっている。1949年に国の重要文化財に。左上に続く桜の咲いている坂道からこちら向きに撮った写真が、多く観光パンフレットなどに使われている。「塔ごしの尾道大橋と町並みと尾道水道」が構図として人気だ。
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