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2009年7月

2009.07.13

尾道 艮神社脇の小路

Blog538d 最後にちょっとだけ坂を登りました。招き猫美術館のある通称猫の細道を上がっていくと、ここは家の建て込んだ場所の多い古寺めぐりコースとはちょっと違って、緑の多い場所になります。中でも艮神社境内の木々が大変大きく夏の昼でも全体が木陰で気温が違うほど。

Blog538e 大きな岩が道に迫っています。観光コースから離れていて人が少なく、浄土寺山と橋を臨む風景が独り占めできるような感じがする好きな場所です。

すぐ近くには、大林映画「ふたり」の中で実加が襲われそうになる茂みのロケ地がありますが、茂みが綺麗に掃除されていて道から丸見えなので「怖そうな場所」という撮影時の面影はあまり感じないかも。夜中に行けば多少印象は違うかも知れませんが。

Blog538f そんなわけで招き猫美術館の前で今回の旅は打ち止めといたします。

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2009.07.09

尾道 乗り物シリーズ

Blog538a とにかく町の真ん中を山陽本線が突っ切っているから、線路がすぐ横だったり頭ぎりぎりだったりする場所が多く、身近と言えば身近な存在。これも尾道風景。
 

Blog538b 長い貨物列車が勢いよく通過。
 
 
 

Blog538c こちらはバス。普通のバスからレトロ調の市内循環バス「好きっぷライン」、後ろには新しい圧縮天然ガスバスが続く。行列して走っていたのでちょっとスナップ写真を。

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2009.07.03

尾道 線路脇の井戸についての詳しい説明

先日尾道の線路沿いの井戸について載せた際、地元の方にその井戸の由来を聞いてみましたら、なんと山陽日日新聞でもお馴染みの尾道学研究会・林良司さんから回答を送っていただきました。せっかくなので、先日の写真と林さんの回答を載せさせていただきます。

Blog535a 万年井戸(万年井) 尾道学研究会 林良司

 江戸時代、町内の自治を担った町年寄(久保、十四日、土堂と尾道三町にそれぞれ居ました)の役職にあった豪商(屋号・油屋) で、『尾道志稿』という地誌(尾道初の郷土史誌)を執筆した亀山士綱(かめやま・しこう)の手によって、江戸後期の文化3年(1806)に掘られた井戸です。

 涸れる事のない井戸として「万年井」と名付けられ、多くの町民が万年井の水を利用したと伝えます。
 すぐ西傍らにある鉄道陸橋の坂道下側にも石の蓋で覆われた古井戸が一つ遺りますが、こちらも亀山士綱が掘った井戸といいます。 彼はその他にも町内各所で多く井戸掘りを実施しています。
 
 井戸の傍にはお決まりの如く「水神」さんが祀られていますが、 石仏のお地蔵さんが一緒に同居するのもあちこちで見受けられます。
 お地蔵さんに関しては井戸とは直接関係がないのが大半で(一部には水神さん的に位置づけを担っている場合もあり)、路傍に散在するものを一箇所に寄せ集めた結果というのが殆どの様です。
 万年井傍の石地蔵に関しては、残念ながら由来は分かっていませんが、井戸とは無関係である事が、寄進名(発起人)の銘などから窺えます。裏面に恐らく年号などが刻まれていると思われますが、 線路壁に遮られて見る事叶いませんでした。

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林さん、ご丁寧な解説本当に有難うございました。

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