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2009.06.12

尾道 商店街周辺の路地たち

Blog527a 商店街を歩くとき、お店を覗きながら歩くのは勿論だが、商店街から海側、山側に伸びた細い路地を見逃してしまっては、商店街の魅力の半分しか味わっていないことになると思っている。

ここは「天ぷら中華そば」でお馴染みの「みやち」の脇道で海岸に続く道。
 
 

Blog527b よく見ると、奥に小さな鳥居が見える。
 
 
 
 
 
 

Blog527c 鳥居に近付いて海側から見たところ。

ちなみに、こんな細い道にもお店があるので探検する価値あり。建物の間の隙間も見逃すべからず。

Blog527d こちらは「旧・築出町(つきだしちょう)」と呼ばれていた土堂2丁目の路地。東京の築地と同じく、江戸時代に埋め立てて「海に築いて突き出した土地」だから付いた地名だったとか。「旧・築出町マップ復元の会有志」による看板に詳しく書かれている。

Blog527e こちらは商店街の山側。ビルの隙間のような道だが、立派な石畳が敷かれているから昔からのものだろう。普通こういう所は土のままかコンクリートかアスファルト舗装だ。
 
 
 

Blog527f 山陽本線をくぐるトンネルが見える。トンネルというのも変だが、「高架橋」というほど高くもないし・・でも分類は高架橋かな?

 
 
 
 

Blog527g 手前との遠近感や風景のコントラストは私の写真(の腕)では伝わりにくいのだが、細い路地から山や海が見えるこの風景は大変好きな景色だ。向こうにレンガ造りの高架橋(?)が見える。
 

 
 

Blog527h 商店街を抜けると、普通の人なら「何もないところに出た」となるのだろうが、古い町好きの人なら、引き続き楽しめる町並みが続いている。
 
 
 

Blog527i 町の東。海岸にある尾道市役所の北の路地だらけの所に入っていくと、色町の面影を残した新開の町が広がっている。

写真の右にある「村一番」は、そんな中でも特に当時の建物をそのまま使っているから一見の価値あり。入りやすい普通の店なので、夜いっぱいやりに来れば中も見られる。

まあそんな江戸の事を意識せず、単純に「昭和の町のセットみたい」という事で十分楽しめる町並みでもある。

この先に老舗のバー「暁」があるが、なんと残念ながら今は無期限休業中。ただ閉店とも書いていないので、なんとかトイレとかを直して(相当傷んでいたからなあ)再開していだだければ大変嬉しいのだが。

このあたりは現役の店が並んでいるから新しい建物もあるが、更に東の方(浄土寺の南の海辺と国道の間の路地)に行くと、もっとそのまま色町っぽい建物の造りが残っていたりするのも見ることが出来る。

だいぶ前に、そこで育ったというお年寄りに(初対面だったが)案内していただいたことがあるが「よく見ると古い」建物が結構残っていた。なぜ「よく見ると」なのかというと、表面が比較的新しく手入れされていたり、新しい設備が乗っていたりするので、意識して一軒ずつ見ないと構造的に古い木造建築だと気づかない建物もあるのだ。案内していただいて「ここも古いよ」と教えてもらったから分かったという。

ただ、そういう物も順次建て替えられていくだろうから、期限付きの風景ということになるのだろう。案内して下さったお年寄りも、私がカメラを持って歩いていたのを見つけて寄ってきて「ここも撮っておいて下さい」みたいな感じで案内して下さったのだ。消えゆく風景に興味を持った私に「記録しておきたい」という思いを託したのだろう。地元を愛すればこそだ。

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コメント

商店街を歩いている旅行者の人を見ていると「脇道も面白いですよ」と教えたくなりますね。素通りしたら勿体ないです。

投稿: おのふみと | 2009.06.15 19:43

どこの街でも、表通りよりは路地の方が面白いという面はありますが、尾道の場合、面白さは倍増しますね。
日常からのタイムスリップ感は、ほぼ無限大です。
お店も、こうした路地のほうに、面白い店が集中しているようにも感じます。
最近の行きつけの店は、こうした路地にある場合が多いです。

投稿: しまなみ大統領 | 2009.06.14 19:56

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