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2005年3月

2005.03.23

「"良い旅"へのお礼状」

blog050


1999年4月20日
FTABI・サテライト(3)


皆さんの中にも旅から帰って旅先で出会った人に手紙を出したことのある方がいらっしゃるのではないだろうか。旅番組などを見ていても 旅館や地元の名物店のご主人、ガイドさんなどが、旅人からもらった手紙を喜びとし、自慢している姿を時々見る。「お金を払って何かをしてもらって、その上お礼の手紙を出したくなる」というのは 他ではなかなか少ないものだが、良い旅というのは そこまでしたくなるほど人を嬉しくさせ優しくさせるものなのだろう。

私が初めて出したのは10年ほど前、相手は尾道駅前書店のご主人だった。バイクを借りて対岸の島を1周し、海岸を走る道で沢山の写真を撮った。お店のバイクが写っているから喜ばれるかもしれないと思い、楽しかったというお礼の手紙と、海とバイクの写真を入れて送った。数日して丁寧なお礼の手紙をいただいたのが、ご主人とのお付き合いの始まりだった。

それまで30数年間出したことのなかったそのような手紙をどうして出す気になったのか自分でも不思議である。書店のご主人だけでなく、尾道で他の複数の方からも親切にされ、そういう気分になっていたのだろうか。本の袋に住所が書いてあったのも単純な理由だが大きかったかも。

もしかしたらもう一生会わないかも知れない人に1回きりになるかも知れない手紙を出す。1度行った旅館からお誘いの葉書が来るなどというのは珍しくないが、こちらから出した手紙への返事となると受け取った気分が違い、それを見るたびに楽しかった旅がよみがえってくる。もし機会があったら「楽しかった・美味しかった」など シンプルな葉書でも出してみてはいかがかと思う。楽しんだ様子など一言加えてるとより良いだろう。相手に喜ばれながら自分も書いている間、旅の余韻に浸れるのだから楽しい。ただあくまで「お礼の手紙」だから、「返事をあてにしないで出す」のが楽しむ秘訣と言えるだろう。

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2005.03.06

「町の第一印象」

blog050
1999年2月16日
FTABI・サテライト(2)


第一印象。そのまま引きずる場合と、付き合っていく間に変わっていく場合があるが、「今惚れている相手」でも最初から好きだったとは限らないから面白いものだ。それは「町」にも言える。

私が初めて尾道を訪れたとき、県別の広域ガイドブックだけを頼りに「当然 これが便利なのだろう」と思い新幹線の新尾道に降り立った。夕方であった。そこに海は無く坂の町も無かった。冷たい光の並ぶ駅前ロータリーにポツンと停まっていた尾道駅行きのバスに乗り、今考えると尾道バイパスという尾道の北の広い道を走り、長江通りから国道2号線に入ったように思う。バスから海が見えることはついに無かった。「やはり映画とは違うものだな」がこの町の第一印象だった。今は駅前から海が見えるが、当時は駅前の視界をビルが塞いでいたから、ホテルに着くまでついに海と出会わなかった。意外かもしれないが私は尾道と"良くない出会い方"をしている。

尾道らしい風景と出会ったのは翌日、本格的に古寺めぐりコースの路地を歩き海に出会い "いつか小さい頃見たような" 懐かしい風景の中に身を置いた時であった。更にそれ以後毎年会いに行くことになる駅前書店や喫茶TOMのご主人など魅力的な人達に出会えた事もその後毎年行くきっかけとなった。

それから数年後、私はFTABI に入会し、最初に「尾道への入り方」を書いた。在来線で海を見ながら入る事を多くの方にお薦めしたかった。私のが失敗だったという思いがあったからだ。しかしそれが私のFTABI 初発言、初レスへとつながったのだから結果的に良かったと言えるのかもしれない。地元の方から「その通り、山陽本線で来てね」とメッセージがあったのを懐かしく思い出す。

皆さんにも今お気に入りの場所があったら、そこに最初に訪れたときの事を思い出してみるのも楽しいと思う。私のように必ずしも "幸せな出会いでなかった" かもしれないし"一目惚れ"だったかもしれない。 "誰かについて行っただけ" かもしれない。旅の話題の1つとして楽しいのではないだろうか。

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